井波彫刻

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本龍寺の彫刻

本龍寺の本堂は、寛政十年(1798)に加賀藩の拝領地大工・柴田清右衛門によって建てられました。柴田清右衛門は、寛政期の井波瑞泉寺の再建にも大きく携わっており、井波瑞泉寺・式台門(勅使門)は、柴田清右衛門の手によるものです。

そのため、本龍寺にも瑞泉寺と同様に、多くの彫刻が施されています。中でも、本堂正面の、柱をまたぎ向かい合う二匹の龍は、本龍寺を象徴する素晴らしい彫刻です。また、本堂中央・外陣蟇股の三頭の獅子も、他では見られない秀逸な作品です。その他にも、仙人や獅子といった彫刻が随所に施され、後の井波彫刻につながる貴重な文化財といえます。

井波彫刻

港町の文化財

本龍寺の本堂は、山門、土塀、鐘楼堂と共に、平成二十九年に金沢市指定文化財となりました。また鐘楼堂は、日本遺産“荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~”の構成文化財となっています。
※本堂のご見学をご希望の方は、お問い合わせ下さい。

ご見学
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本龍寺の空間づくり

コロナ禍による先の見えない不安の中、せめて本堂だけは、心落ち着く場所であってほしいという願いから、既存の吊り下げ式蛍光灯をダウンライトに替え、スポットライトの明るさや光の広がり方などを見直しました。また、本堂正面に掲げられていた山号額を外し、向かい合う二匹の龍の姿を見えるようにすると、二百年前、本堂建立に携わった先人たちの息吹を感じさせる空間となりました。

ご参詣の際は、ぜひ本堂でお参り下さい。

本龍寺の空間づくり